『風ノ旅ビト』というタイトルのゲームをご存知でしょうか。およそ10年近く前に発表された作品で、そのグラフィックの美しさや世界観などが高く評価され、多くのユーザーにいまでもプレイされ続けている名作です。わたしもぶっちゃけ神ゲーだと思っています。
そんな風ノ旅ビトを産みだした「Thatgamecompany」が、ソーシャルプラットフォーム向けのゲームとして2019年から新たに配信した新作が、今回紹介する「sky 星を紡ぐ子どもたち」になります。
とはいえ、リリースからすでに2年半も経ってるので、今さら新作と言っていいか微妙なラインではありますが……風ノ旅ビトがユーザーフレンドリーになってかえってきた! と思ったプレイヤーも多いのではないでしょうか。
また、skyは当初タブレット端末向けのアプリとしてiOS版とAndroid版のみの稼働でしたが、つい先日(2021年6月末)ニンテンドーswitch版がリリースされ、コンシューマーゲーム機とのクロスプレイも可能となりました!
新規のプレイヤーさんがたくさん増えて、わたしはとても嬉しいです。
それにしてもこのトレーラー、貼っておいてなんなんですけど割と後半に出てくる大精霊のネタバレ含んでてちょっと草😂
skyってどんなゲーム? 遊び方は?
プレイヤーは『星のこども(プレイヤー間では通称星の子と呼ばれることが多いです)』として、空から産まれ落ちるところからこのゲームは始まります。
星の子がどこから来たのか、何のために産まれたのか、明確なことは何も語られません。ただ、すべての星の子たちには、生まれながらの使命が課せられています。わたしのなかの中二病が大歓喜するやつです。使命とか大好きマン。
星の子の使命……それは、世界の各地に落ちた精霊たちの『記憶』を辿り、正しい星座へと還すこと。
空を飛び、泳ぎ、真っ暗な洞窟を抜け、星の子は精霊を探す長い長い旅をします。マップは広大で、様々なギミックがあり、時には困難や危険な目にあうこともあるでしょう。迷子確定演出です。
そんなたいへんな旅を乗り越えて、様々な精霊と交流し、過去にあったできごとや感情を知ることで、星の子は世界のことを少しずつ想像できるようになっていきます。
ゲーム内には、ほとんど説明らしい説明が出てきません。出てくるのはプレイする上での操作補助的なものがほとんどなので、最初のうちは何をしているのかわからないプレイヤーがほとんどなのではないでしょうか。わたしもそうでした(笑)
ただ、説明が極端に省かれているおかげもあって、考察が好きな方なら確実にどハマりできると思います。世界観もとても素敵ですしね。
実際、世界中のskyプレイヤーが自由に考察や自分設定を繰り広げています。もし興味があれば『sky 考察』でググるとめっちゃ出てきますよ。pixivとかにもあります。限られた情報から妄想を繰り広げるのが楽しいのは、オタクの性ですからねわかります。
…………と、ここまで概要を語ってきてなんなのですが、このゲームには『絶対にこれをやらねばならぬ』というものが実はありません。
使命とは言いましたが、必ず全ての精霊を見つけなければ詰む、ということではありません。そもそも、精霊を見つける順番すら人それぞれです。割と自由度高めなので、自分のペースを大事にできます。
使命を全うしたい人は、星座をコンプリートするもよし。のんびりしたいだけの人は、綺麗な景色を眺めるもよし。誰かと一緒にいたければ、フレンドをつくってお話してもよし。
すべてはプレイヤーである星の子に委ねられていますので、プレイするときは気負わず好きなことをしたらいいと思います😊
skyのここが面白い!
さて、基本的な紹介はこれくらいにして、ゲーム内でできることを、もう少し具体的にお話したいと思います。
空が飛べる
それがどうした。他のゲームでも空を飛べるやつなんてたくさんあるやろ。
とか言われそうなんですけど、skyにおいてはもはや、飛べないとどこにも行けないレベルの必須技能になります。むしろ、走るより飛んだほうが断然早いので、必要のない場所ですら飛んで移動するようになります。
星の子は、各地に散らばる『光の翼』というものを集めることで、大空を自由に飛ぶためのケープを手に入れることができます。光の翼を集めれば集めるほど高く長く飛ぶことができるようになるので、がんばれば成層圏くらいまで行けます。わりと本当です。
この飛ぶ感覚と見える景色が素晴らしいため、ストレス発散や癒やしになります。誰しも一度くらいは夢に見たことがある、空を飛んでみたい、を見事に再現してくれてます。アイキャンフライ⊂( ・ω・)⊃ブーン
自由自在に飛び回るには多少のPSが必要となりますが、プレイしていれば自然と身につくのでそんなに難しくありません。
感情表現(エモート)が豊か
各地の精霊を解放していく際に、感情表現(エモート)を教えてもらえます。笑ったり泣いたり怒ったり、たくさんのエモートがあるので、数が集まってきたらそのへんにいる人とダンスバトルしましょう。
また、skyのプレイヤーは多国籍で、アジアや欧米などの地域を限定する専用サーバーがありません。そのため、様々な国の星の子とマッチングするので、チャットを使っても言葉が通じないことがあります。そんなときに、このエモートがとてつもなく役にたちます。困ったら、とりあえず土下座しとけばなんとかなると思ってるまである。
ちなみに、日本人は土下座エモートしがちなんだそうな……チ━━( ꒪⌓꒪)━━ン・・・
お着替えも豊富
精霊からもらえるのはエモートだけではありません。みんな大好き、アバターのお着替えアイテムももらえます!
パーツは、「顔(お面)」「髪型(一部追加で髪飾りもあり)」「ケープ」「ボディ」「携帯品」の5つに別れ、手に入れたアイテムを好きに組み合わせて自分なりのコーディネートを楽しむことができます。
中でもケープの色や形はとても重要で、飛んでいるときの印象がかなり変わります。
星の子によって好むスタイルが違うので、個性を出していくにはまさにうってつけ。たまたま行きあった野良(フレンドになっていない一期一会の他プレイヤーのこと)と服の組み合わせが似ていると運命を感じたりします。そういう偶然が嬉しくて、ついついフレンドになってしまいがち😂
海外のフレンドがたくさん作れる
先述したように、様々な国の人がskyをプレイしており、マップ上で頻繁に行きあいます。気が合えばフレンドになって、国際交流してみるのもいいかも知れません。不安なら、フレンドにならなくてもチャットで会話できる機能があるので、様子見することもできますよ。
わたしは日本語すらあやうい人種なので、英語は幼児レベルのカタコトです。それでも、仲のいい海外フレが何人かできました。英語が話せたらもっと交流できるんだろうなー、とは思うけれど、言葉がなくてもエモートやその場のノリでなんとかなっています。考えるな、感じるんだ。
とはいえ、交流目的でskyを始める人も多いので、友達100人目指してもいいかも知れませんね👌
また、フレンドになると手を繋いで一緒に飛ぶことができます。一人では難しいエリアも、誰かと行けば怖くない!
なんか他にもいろいろできる
他にもskyでは、楽器を手に入れて演奏をしたり、イベントに参加したり、花火を上げたり巨大化したり、部屋を飾ったり、無駄に光ったりすることもできます。
書ききれないほどやれることが盛りだくさんなので、自分なりのプレイスタイル見つけて遊べます。また、昨今流行りのPvP要素やランキング的なものが全く存在しないので、殺伐とした争いや煽りに疲れた人にもオススメできます。
こう書くと、やや刺激が足りないように感じられるかも知れませんが、それも心配ありません。開始早々ヌルゲーだと感じたら、とりあえずガツガツエリアを進めて『捨てられた地』というマップに単騎で行くことをオススメします。好戦的なモブが、あなためがけて突撃してきてくれますよ😉
最後に
skyは基本的に、誰かと協力したり手を貸すゲームです。一人ではクリアできないギミックもたくさんあります。なので、まわりに困っている人がいたら、時間が許すかぎりは手伝うことをおすすめします。
わたしも見知らぬ誰かに、たくさんたくさん助けて貰いました。フレンドでなくても、国が違っても、そんなの関係ねぇ! と手を差し伸べてくれる人が本当に多い。
たとえば、助けてくれた人に直接恩返しをすることができなくても、その分を他の誰かに返すことができます。そしてその人が、自分の知らない誰かを、どこかで助けているかも知れない。
きっとそんなふうに世界は回ってるんだな、と感じることができる、とても素晴らしいゲームだと思います。
興味が湧いたら是非プレイしてみてくださいね😉